函館の絵葉書の中で、その題材といえば、街の繁栄ぶりを扱ったものがほとんどですが、ひとつだけ異色のものがあります。それは火事によって被害を受けた街の様子を写し出したもので、それらはかなりの数に上ります。

函館では昔から大きな火事が何度も起きていました。明治以降、焼失家屋 1000戸以上のものだけでも 10回を数え、明治40 (1907) 年 8月25日、大正10 (1921) 年 4月14日、昭和 9 (1934) 年 3月21日の大火はその主なものと言えます。
中でも昭和 9年のものは、市街地の三分の一を焼き尽くす歴史に残る大惨事で、瞬間最大風速 推定 39 m の強風と木造家屋の密集、飛び火などによって 37ヶ所から火の手が上がり、翌 22日 午前 6時の鎮火までに、全焼 22カ町、一部焼失 19カ町、焼失 2万 4186 戸、死者 2054 名を数え、被災人口は推定 10万 2000 人、被害総額は 1億 2390 万円に上りました。
■ 昭和 9 年 3 月21日の「函館大火」の際、翌日未明から早朝に配られた号外を紹介いたします。 ■
三十年ほど前、絵葉書を買い集めはじめた頃のことですが、一時期、「函館大火」について調べたことがあり、市内の古書店で昭和 9 年の函館大火に関する新聞の切り抜きのスクラップを購入したことがありました。その後「大火史」、「写真帖」など、ほとんどの資料を売ってしまいましたが、この切り抜きだけ残っていましたので、ぜひご覧いただきたく、公開することにいたしました。
( 他にもありますが、今回とりあえず一番時間の早いものとして "号外" を載せることとしました )
号外01 号外02 ( 別ウィンドウで開きます。実物の写真では印刷が悪く見づらいために画像処理をしてあります。 )
「函館大火の絵葉書」 は こちら からお入り下さい。
なお、#01/#02/#03 は 昭和 9年大火のもの、#04 は大正10年大火のものです。
※ 現在は既に削除されているようですが、
  昭和 9 年 「函館大火」 の動画を保存したものがありますので、ここで公開することと致しました。
  こちら からどうぞ。( 3分13秒 音声なし )
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