E ・クラプトンのギター競売の話をちょっと ・・・・・・。
 E ・クラプトン愛用のギター 88 点の競売が、2004年の 6 月 24 日、ニューヨークのクリスティーズで行なわれ、
あの 1956-7 年型 フェンダー ・ストラトキャスター、通称 「 ブラッキー 」 が、95 万 9500 ドル ( 約 1 億 300 万円 ) で落札されました。新聞などにも写真入りで記事が掲載されましたので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

 88 点の落札合計額が 743 万 8624 ドル ( 約 7 億 9900 万円 ) というのも "スゴイ" 話ですが、
その収益は前回と同様、彼が 1998 年、カリブ海に浮かぶアンティグア ( Antigua ) 島に創設し、そのライフワークともなっている、アルコール・薬物依存患者の更生施設、
「 Crossroads Centre 」  http://crossroadsantigua.org/
の運営資金に全額充てられるとのこと。素晴らしいことですね。

 先ほど "前回" と書いたのは、彼自身のギター・オークションが今回で 2 回目で、1999 年に行なわれた前回のオークションでは、ギター約 100 本などが出品され、その売り上げも 6 億円以上となったからで、
その中には 「 ブラウニー 」 の愛称で知られた 1956 年型 フェンダー ・ストラトキャスターも含まれ、49 万 7500 ドルで落札されて話題をよびました。

 今回のオークションの目玉は 3 本のギターで、その一つが先ほど書いた 「 ブラッキー 」 です。
 クラプトンの友人、「 The Who 」 のピート・タウンゼントの呼びかけによって、彼自身がヘロイン中毒から救われるきっかけとなった、 1973 年 1 月の、ロンドン 「 レインボー ・シアター 」 での復活コンサートで初めて使用し、
その後、10 数年間も愛用され続けた名器で、「 JUST ONE NIGHT 」や「 CROSSROADS 2 」 ( 4 枚組 ) などの CD ジャケットにも登場したものです。今回はオークション ・レコードとなる 95 万 9500 ドルで落札されました。

 二つ目は、1968 年 11 月 26 日に、ロンドン 「 ロイヤル・アルバート ・ホール 」 での CREAM 解散コンサートで使用された、チェリー ・レッドの ES-335 で、落札額は 84 万 7500 ドル。
 このギターも 「 CREAM FAREWELL CONCERT 」 ( DVD ) で見ることができます。
 そして三つ目が、あの MTV Unplugged で使用された 1939 年型マーチン 000-42 で、落札額は 79 万 1500 ドルでした。これも DVD でお馴染みのものです。

 このうち 「 ブラッキー 」 と 「 ES - 335 」 については、
カリフォルニアの 「 GuitarCenter 」  http://www.guitarcenter.com/
が購入したとのこと。個人の所有ではないので、ひょっとすると、いずれ人目に触れることがあるかも・・・・・・。
◇        ◇        ◇
 ところで、「 ブラッキー 」 は大変な人気には違いないんですが、個人的には、彼が CREAM 時代に愛用していた、通称 「 サイケ SG 」 の方が断然 !!、印象が強いです。 ( ちょっと "古い" でしょうか。・・・・・ (^^ゞ )

 BEATLES 直営の " APPLE BOUTIQUE " にも携わったサイケデリックアート集団、FOOL。
 彼らの描いたサイケデリックな外壁画が、街の景観にそぐわないとして圧力がかかり、真っ白に塗り潰されたことでも有名なデザイナー集団ですが、1969 年には Graham Nash のプロデュースで 「 THE FOOL 」 という唯一のアルバムも出しています。

 その彼らがペイントしたのが、かの有名な 「 サイケ SG 」 ( Gibson SG Standard サイケデリック ・ペイント仕様 ) で、
ジャック・ブルースも 6 弦ベースに同様のペイントを施しています。

 E ・クラプトンは、1968 年 6 月にはこのギターを手放しますが、
その後、1972 年に JACKIE LOMAX から 500 ドルで TODD RUNDGREN に譲られた後、
2000 年 5 月 22 日から NY サザビーズのオンライン ・オークションにかけられ、15 万ドルで落札されました。
 あの GEORGE HARRISON の 「 WHILE MY GUITAR GENTLY WEEPS 」 でも使用されたものです。


 そんな 「 サイケ SG 」 ですが、写真で見ることができるものはあまり多くありません。
 私の手元にある CREAM の "BOOTLEG" を飾るジャケットでは、
■ 「 WINTERLAND - Outtakes & Original Mixes from Wheels Of Fire's Live Side 」 ( 写真 A )
 ( 演奏中のものが裏ジャケに白黒写真で掲載 )
■ 「 ANOTHER LIVE CREAM 」 ( 写真 B )
■ 「 BOSTON 」 ( 写真 C )
 ( 裏ジャケに白黒写真で掲載 )
■ 「 FRESH AS CREAM 」 ( 写真 D )
■ 「 Oakland / Winterland 1968 」 ( 写真 E )
■ 「 Rare CREAM / LOOK AT THE PRINCESS 」 ( 写真 F )
 ( 最近 GET !! した BOOTLEG ですが、横に長いジャケットです。 )
などで登場します。

一番最初の 「 WINTERLAND 〜 」 は、そのタイトルからもわかる通り、
あの伝説の名演 「 CROSSROADS 」 のライブ [ 1968. 3. 10. Winterland, San Francisco ] をオーディエンス録音したもので、
あらためてその "スゴさ" が実感できるレア音源です。また、「 SPOONFUL 」 も同じく、「 WHEELS OF FIRE 」 のオフィシャル盤 ( live disc ) で、「 CROSSROADS 」 に続く 2 曲目として収録されていますが、一方、「 LIVE CREAM VOLUME U 」 のオフィシャル盤 に収録されている 「 SUNSHINE OF YOUR LOVE 」 につきましては、Winterland Auditorium ( San Francisco ) における、1968 年 3 月 1 - 3 日、7 - 10 日のライブ ・レコーディングの中から、「 CROSSROADS 」 収録の前日にあたる 1968 年 3 月 9 日 2 nd stage のものが採用されています。

   
A   A の裏ジャケ   B
           
   
C   C の裏ジャケ   D
 
 
E   F

※ それぞれの画像につきましては、BOOTLEG であることから問題がないと思われますが、万が一不都合な部分がございましたら、
  ご連絡頂ければ訂正いたします。
 また、30 数年前になりますが、札幌市内の某レコード店 ( まだ CD のなかった頃です ) の店員さんに無理を言って、CREAM の写真 ( おそらく販促用のもの ) を譲ってもらったことがありました。それが下の写真です。
 今でも 「 IN ROCK CAFE 」 に飾っておいてもらってますが、ご覧になったことのある方はいらっしゃいますか ?
 これは、1968 年 2 月に行なったコペンハーゲンでのコンサート・ツアーで、現地の短編映画に出演した際のものと思われますが、ジャックの 6 弦ベースとともに 「 サイケ SG 」 がはっきりと写っています。
◇        ◇        ◇
 ちょっと長々と書いてしまいましたが、
じつは、その 「 サイケ SG 」 のフィギュアを製作されている方が札幌にいらっしゃいまして、ずいぶん前の話ですが、ついに GET !! しました。 (^^)v ( 下の写真 )
 全長 165 mm の 「 サイケ SG 」 です。細かすぎるので "弦" はありません。
 注文を受けてから製作に取りかかるようですが、なかなかのものですので、
「 クラプトン 」 マニア、というよりも、「 CREAM 」 マニアとしては自慢の逸品です。
 話が少しもどりますが、
前のほうでも登場したカリフォルニアの大手楽器店 " GuitarCenter " がスポンサーとなり、
「ミュージシャンとファン、そしてギター製作者たちの架け橋になる場を」というクラプトンの呼びかけに応じて、
多くのギタリストたちが参加し、2004 年、2007 年と開催されてきたのが
「 Crossroads Guitar Festival 」 
http://www.crossroadsguitarfestival.org/ で、
彼が創設し、ライフワークとして運営する 「 クロスロード ・センター 」 のためのベネフィット ・コンサートともなっています。
( 2004 年、2007 年に続き、第三回目となる 2010 年は、6月26日にシカゴのToyota Parkで開催されました。 )
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